8mm魚眼レンズと
ピッチバリエーション法

  • ピッチバリエーション法を使うと、 普通のASPCサイズの受光素子を持ったデジタル一眼レフと8mm魚眼レンズで、 三脚やパノラマ雲台なしに、 わずか4枚の写真から、 360度x180度の全球パノラマを作ることができます。
  • このページに書かれた内容は、オリジナルのアイデアを考案したBruno Postleさんのwikiに基づいています。

8mm魚眼のイメージサイズ

crop picture

上図は、キヤノンの35mm倍率換算値1.6のセンサーを使ったときに、どうしてポートレート方向撮影時に少し上と下が欠けるのかを説明している図です。

(図中の訳:標準フィルムサイズ 36x24mm, 8mm魚眼の視野角 180度, 35mm倍率換算値1.6センサーのサイズ 22.2x14.8mm, 視野角 176度x110度)


360度x180度を4枚の画像で覆う

4 pictures

ピッチバリエーション法では、上方向に傾けた2枚の画像と、下方向に傾けた2枚の画像で全球を覆い尽くします。

適切な傾きは15度です。


4枚の画像とテニスボール

4pictures

最初に上、次に下、という順で撮った例

ShinjukuDashes

上図と下図は、「テニスボール効果」で、2枚の上向き画像(黒線)が天頂で重なり合い、2枚の下向き画像(白線)が底で重なり合う様子を示します。

globe

ここをクリックすると、テニスボールの真ん中に立つことができます(要QuickTime)


4枚の画像から4種類のパノラマを作る

VR(バーチャルリアリティ)として知られる、球状のインタラクティブパノラマ。 ここをクリックするとSPi-Vバージョンが見られます(要Adobe Shockwaveプラグイン)。 QuickTimeバージョンはこちら

Equirectangular

上の画像は縦横比率2:1の正距円筒(equirectangular)パノラマ。[拡大表示]

stereographic

パノラマその3は、立体射影(stereographic)パノラマ。上図。

stereographic

パノラマその4は、ピアス氏の五点形投射(Pierce-Quincuncial projection)パノラマを再帰的に変形したもの。



シグマ8mm f3.5 EX DG魚眼レンズを付けたキヤノンEOS 500D(Kiss X3)


ペレン(Peleng) 8mm f/3.5魚眼レンズ。外装が雑、フレアが強い、しかしながら頑丈でシャープな絵が撮れるという評判。 マニュアルフォーカスで絞りも手動だが、パノラマにオートは必要ない。シグマの半額で ここここで購入可能。